ミステリと言う勿れ【第1話】のあらすじと感想 インパクトがありすぎる久能整の髪型
お気に入りの役者の菅田将暉さんが連続ドラマの主演を務めるという事で始まる前から非常に楽しみにしていたのですが、久能整の姿を目にした瞬間の気持ちが、なんじゃこれは、という驚きでした。
もじゃもじゃヘアーがあまりにもインパクトがあり過ぎて驚きましたし、誰が演じているか知らずに声を聞かずにいたら恐らく菅田さんとは認識できないほどわからなかったです。
月9ドラマは割と明るかったり華やかだったり賑やかなイメージがあるのですが、この作品はどちらかと言うと静かで淡々と進んで行き画面も少々明るさを落としているように思えましたし、これまでの月9のイメージとは大幅に違う印象です。
しかしストーリーは大変見応えがあると思いましたので、これなら今後もぜひ見続けたいと思いました。
菅田さんが主役なのも大きいのですが、久能の言葉にははっとさせられるものも多く、また久能の推理力の高さには惚れ惚れしてしまうほどですので、これからも久能の見事な推理や面白い言動を聞いてみたいという気持ちになれました。
伊藤さんの存在感も印象に残っています。
まだ刑事としての仕事ぶりは半人前で怒られる事が多いものの実直で健気な人柄には惹きつけられるものがありますので伊藤さんがどのような刑事になっていくかとても楽しみです。
ミステリと言う勿れ【第2話】のあらすじと感想 乗ったバスがバスジャックとは不運極まりない
初回を終えて第2話では久能のどのような優れた推理や面白い言葉を聞かせてくれるのだろうかとワクワクしながら見始めたのですが、まさかバスジャックに巻き込まれてしまうとは、しかもやっとの思いで自由になりぎりぎり美術館の開館時間に間に合うバスのはずだっただけに不運極まりない出来事で同情したくなりました。
バスジャックと判明するまでもこのバスの中はちょっと異様な雰囲気が漂っている印象だったのですが、それでもまさかバスジャックをされているとは想像もしていませんでしたので驚きました。
もう1つ大変驚いた事がバスの中に永山瑛太さんがいた事です。
派手色の髪の毛の瑛太さんの姿はこれまで1度も見た事がありませんでしたので最初は誰かわかりませんでしたが、声に特徴があるので声を聞いてやっとわかりました。
瑛太さんには割と善人の役を演じているイメージもあり、眼光鋭くいかにも悪人の雰囲気が漂っている彼には身震いをするほどの怖さを感じました。
久能が残した警察への助けを求めるメモが無残にも破られてしまい、バスの乗客達はどうなってしまうのだろうかとドキドキしながら見ていたところ、屋敷に連れていかれた事で取り敢えずは全員がまだ無事でいてくれたのでホッと胸を撫で下ろしました。
ミステリと言う勿れ【第3話】のあらすじと感想 この人が犯人だっただなんてまさかまさか
バスから解放されたもののまだ邸宅に軟禁はされているのでまだまだ身の安全の保障はないのですが、少なくともバスよりはまだ安全ではあると思いますし、バスジャックの犯人と思われる2人も思ったよりも落ち着いていますので後は警察が助けてくれるのが先か、犯人が突然怒りだしてまた乗客達を脅して最悪の展開になるのが先かの時間との戦いになりましたので、とにかく早く1分でも1秒でも早く刑事達が宅に助けに来てくれと願っていました。
乗客達の過去に犯した1番重い罪を話す様子は、フィクションのドラマなので実話ではないですがどの話も現実に起こっているような内容のものばかりでしたので、本当に悔恨の念を抱きながら言葉を1つ1つ絞るように発言していましたのでまるで本人達のリアルな体験にさえ思えてきて心の奥深くに迫るものがありました。
バスの運転手の番になった時にはこのいかにも人の良さそうで気が弱そうなタイプなら1番重い罪と言っても法律に触れるようなものではなく可愛いものだろうと思っていたらとんでもない蛮行でまさかと思い最初は耳を疑いたくなりました。
ドラマを見ていてまさか、と思う事は多々ありますがこのまさかは最上位の驚きに属すと言っても過言ではなかったです。
ミステリと言う勿れ【第9話】のあらすじと感想 「透明人間」の真相に圧倒される
ミステリー会といういかにも怪しい集まりでしたが、9話では彼らが集まった理由が徐々にわかっていくところが圧巻でした。
天達先生のパートナーの喜和さんが殺された原因が実は佐々木蔵之介さん演じる橘高さんがきっかけだったことがわかり、ぞっとしました。
彼がストーカーからの電話を受け、喜和さんの居場所を伝えてしまったことこから殺されてしまい、それがわかっていながらも「ミスをしてしまった」と自分を責めるところに違和感しかなかったです。
そしてミステリー会のメンバーのうち2人が実は刑事だった、ということも明かされたのも驚きでした。
刑事たちが潜入した理由は他のストーカー殺人のきっかけとなった密告があったこと。
それを行っていたのが橘高だったという展開に「まさか!」という気持ちでいっぱいになりました。
自分が過去に犯したミスを自分で責めるわけではなく、その鬱屈した気持ちを晴らすように別の犯罪に手を貸していたというところが本当に怖かったです。
最初に感じた「違和感」は、橘高という人間の思考回路があまりにも危険、という部分だと感じました。
そして整くんは橘高がメンバーを皆殺しにしてそのまま自分がその場にいなかったようにしようとした計画も見抜いてしまいました。
「橘高さんは透明人間になりたかったんですね」という一言から、前回に橘高さんが話した事件の犯人は「透明人間だった」という話がつながり、思わず「え!」と声が出てしまいました。
佐々木蔵之介さんのキャスティングからして怪しいなと思っていましたが、まさかストーカー殺人のほう助まで行っていたとは驚きでした。
また、潔癖という性格からマイボトルなどを持ち込んでいることもその場から逃げようとしていたことだということも恐ろしすぎです…。
彼なりに葛藤していた結果かもしれませんが、橘高という人間の底知れぬ恐ろしさと整くんの洞察力に感服した回でした。
ミステリと言う勿れ【第10話】のあらすじと感想 整が声を掛ける事なくライカの退院を見送った切ない恋の結末
久能がこれまで誰かにはっきりと恋心を抱いていると感じたシーンはなかった印象でしたが今回は明らかに恋をしている事が伝わってきて、これまで久能は誰にも恋心を抱かない恋には興味がないタイプだったと思っていただけにとても意外でした。
2人で初詣をしておみくじを引いてたこ焼きや焼き肉を食べて、と言うように恋人同士が行うデートそのものでしたし、特にたこ焼きを食べているシーンは2人の距離が近かっただけに大変仲睦まじく思え2人の表情も幸せそのものと言った感じでしたので見ている側もついキュンとなってしまうほどで、このシーンだけを見ているとまるでこのドラマが純愛ドラマにさえ思えるほどでした。
それだけにライカから退院したら見掛けてももう話し掛けないでくれと言われた事、実際に久能がライカを退院する時に見掛けたにも拘わらず約束を守りただただ見送っただけで声を掛けることなくこの恋はここで完全に終わってしまった事、その後に満開の桜を寂し気な表情で見ている久能の姿には本当に切なくてたまらなくなりました。
今後久能とライカが再び顔を合わせる事があるのかどうか、もしもどこかで偶然合わせてもやはり久能は約束を守り見るだけで終わるのか、という点もとても気になります。
50代男性の感想
『ライカの不思議な魅力に引き込まれました。』
「自省録」の中の言葉を数字にして暗号のように話す不思議なライカ。
そんなライカが整と出会ってから随分変わったように感じたのは私だけではないはずです。
9話でライカと千夜子が同一人物だったとわかってからは、確実に迫っている整とライカの別れから目を背けたい気持ちでいっぱいになりました。
そんな気持ちの中で2人が初詣に出かけるシーンが本当に初々しくてピュアで微笑まずにはいられませんでした。
たこ焼きを頬張る2人を見て「このまま時間を止めてくれ~」と心で叫んでしまいました。
刻々と別れの時が近づく中、ふらっと立ち寄った焼き肉店の異変に気づくなんて、やっぱり整もライカもすごいと思いました。
無事に事件は解決できたものの、いよいよその時が訪れてしまい辛かったです。
でも一番辛かったのは整ですよね。
そんな整がライカの願いを受け入れるのを見て、ますます整という人が好きになりました。
そんな整に「変わってあげられたらよかったな」と言うライカのこともますます好きになりました。
涙しない2人を見て余計に切なくなりました。
もっとライカと整の暗号の会話を聞きたかったです。
もっと色んなところに2人で出かけて、色んな顔を見せて欲しかったです。
そんな私の願いは叶わぬものとなりましたが、ライカのおかげで優しさとは何か、その本当の意味を知ることが出来たと思います。
40代女性の感想
『患者のライカは主人公の整に「ちやこの幸せを見届けたら、私は消える」と言いますが、ちやこは誰でしょう?』
整はライカと病院の大温室にある足湯に入ったり、初詣に行ったり、屋台で焼き肉を食べたりしました。
その後、焼き肉屋に行きますが、様子がおかしく、ライカが整にいつもの暗号で教えます。
そこで、整は店にいる男の人は強盗だと気づき、ボールペンを忘れたふりをして、もう一度店に戻ります。
そこに連絡を受けた刑事の風呂光と池本が来ます。
ライカは焼き肉を食べているときや帰り際に整に解離性障害のため、別の人格のライカになっていることを言い、本当の名前は「ちやこ」と言うことも整に言います。
また、子供の時に父に性虐待に合い、病気になったことも整に言います。
整も自分が虐待を受けていたことを胸の傷を見せて、ライカに言います。
ライカは「ちやこの幸せを見届けたら、私は消える。もうすぐ退院になり、里親に引き取られるが、ちやこに話しかけないでくれ」と言って、別れました。
その後、ちやこは退院の日が決まり、それを知った池本が整に教え、整は、ちやこの退院を影から見届けました。
風呂光は、ちやこを見届けて、桜の木を眺めている整に「私が友達になってあげます」と言いました。
整はライカと初めて、友達か、それ以上の関係ができたのだと思いました。
それは普段、無表情な整がライカの前では笑ったからです。
また、ライカの代わりに友達になってあげると言った風呂光は優しいと思いました。
50代女性の感想
『切ない』
個人的には、このドラマの中でも最も切なかった回として記憶に焼き付いたのは言うまでもありません。
整くんにとって、桜を一緒に見て見たものの美しさを共有したいと思える相手、それすなわちライカさんという運命とも呼べる相手に出会えたというのに、非情な現実が2人を引き裂いてしまったのが切なくてやりきれなかったです。
ライカさんが「千夜子は整くんを知らない」と言った時、その時点でもうその先の展開が形作られてしまったけれど、心のどこかではライカさんと整くんとの繋がりが表面的に消えることはないと信じていました。
だからこそ、最後にライカさんを後ろからそっと見守るだけで声さえもかけられなかった、否かけずに堪えた整くんのいじらしさに胸が張り裂けそうになったのです。
整くんにとって、きわさん以外にあそこまで心を動かされた存在はいなかったはずです。
どうして、もっと自分の内なる欲望に従って行動しないのかと、些か焦れったく思う反面、ライカさんの意思を最後まで尊重してあげる優しさを持っている整くんのことが、どうしようもなく愛おしくて仕方なくなりました。
一方、切なくてたまらない気持ちを振り払ってくれたのは、風呂光さんでした。
友達の申し出は奥ゆかしくも、確かな優しさが滲み出ており、本当に良かったです。
20代女性の感想